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The History of Dickies

1922年にC.N.WilliamsonとE.E.Dickieが設立したWilliamson-Dickie Manufacturing company。
産業革命が飛躍的に進んでいた時代、2人は「働く現場」を廻り、それぞれの仕事の持つ特性を調査し、ワークのためのウェアを作り上げた。徹底的に労働者のニーズに応えるという並ならぬ尽力が反映された製品は、アメリカ全土に広く浸透していった。 50年代には、"KHAKI874"が爆発的に大ヒット。これをきっかけに、ヨーロッパをはじめとした世界全土に展開を拡大していく。
「労働者の声を聞く」という姿勢はディッキーズのポリシー【FIT YOU,FIT YOUR JOB】として今も受け継がれている。仕事とはなにかを考え、プロフェッショナルが満足いく機能性を持たせる。それがディッキーズの物造りに対する姿勢だ。
当店では下でも少し触れる事になる歴史的なインポートアイテムをはじめ、シーズンアイテムを数多くラインナップしている。機能性においては年々進化し、デザインはトレンドをしっかりと取り入れている各アイテムをより深く楽しんで頂くために、ディッキーズの歴史を貴重な写真とともに掘り下げてみよう。



1918年

U.S.オーバーオール社を設立

C.N.WilliamsonとE.E.Dickieがテキサス州フォートワースに前身となるU.S.オーバーオール社を設立。2人はそれまで顔を合わすことが無かったが、偶然にも従兄弟同士だった。

1922年

Williamson-Dickie Manufacturing Companyを設立

1922年、C.N.Williamsonと、C.Don Williamson、E.E.Dickieが、U.Sオーバーオール社を買収。社名を"Williamson-Dickie Manufacturing Company"と変え、現在のディッキーズが誕生した。C.N.Williamsonが社長、E.E.Dickieが副社長、C.Don Williamsonが経理を担当した。
彼らは農夫、鉱夫ら労働者たちのそれぞれの仕事の持つ特性を調査し、ワークのためのウェアを作り上げていく。徹底的に労働者のニーズに応えるための尽力が反映された製品はアメリカ全土に広く浸透していった。

1923年

ワークパンツ「KHAKI」誕生

Dickiesの大定番874ワークパンツの原型となる、KHAKI(カーキ)パンツの生産をスタート。

1930年台

幻の「DON」ライン展開

大きく記された「DON」の文字、これは創設者の一人であるC.Don Williamsonから取った、幻の「DON」ラインのロゴだ。
ビブオーバーオールやオーバーオール型の水着、スポーツ用のスラックス等を展開し、現在のスポーツ業界で愛されるルーツともなっている。

1941年

陸軍の制服にも採用

1941年にアメリカが第二次世界大戦に参戦。ディッキーズはその確かな物作りが認められ、政府公認の衣料としてアメリカ陸軍のために900万着以上の制服を生産した。

1950年

「KHAKI」が爆発的な大ヒット

第二次世界大戦後、兵役を終えた人々がアメリカに戻り始めると、作業着の需要も復活。そうした中、地元テキサスの石油労働者向けへ「KHAKI」を売り出したところ、爆発的なヒット商品に。テキサスの労働者たちは、赴任先の中東でもDickiesのワークウェアを愛用したことで、Dickiesが世界各地の働く現場へと浸透するきっかけとなった。

1951年

"Men of Production"

この時代のスローガンは、"Men of Production(物づくりにかかわる男たち)"。写真の<ウォーキングマン>は、ディッキーズのアイコン的存在として、1954年までの広告にたびたび登場した。ただし、キャラクターの職業や体型はさまざまで、ディッキーズがどんな職業、どんな体型の人にもフィットすることを表現しており、この広告を通じて、ディッキーズはワークウェアとしてより深く浸透した。

1954年

"Fit you,fit your job"

"Fit you,fit your job(あなたにもあなたの仕事にもフィットする)"。 1954年の広告に使われているこの謳い文句は、まさにディッキーズのポリシーを体現したスローガンとして、現在でもディッキーズの物づくりの礎になっている。

1959年

人気歌手Pat Booneが広告塔に

当時、Elvis Presleyと並ぶほどの人気を博していた歌手のPat Booneを広告塔として起用。 広告では、清潔感があり、優等生的な彼のイメージを全面に出し、ディッキーズ的なキャンパススタイルを提唱している。
ベストにスエードの靴、ジャケットにスラックスというコンサバティブなスタイルは、「校門でチェックされても大丈夫!」と広告文に書かれており、まさに学生生活のお手本となったようだ。

1960年

1生産拠点を海外へ拡大

1960年には、カリブや南米にも生産拠点を展開。1970年代末には、アメリカのワークウェア界のニーズを独占するほどに成長した。

1962年

タイガーシリーズ広告

『PLAYBOY』誌に掲載された広告シリーズ。
「キャンパスの虎たちはディッキーズを穿くものだ!」という、かなりアグレッシブな内容。
当時のプレイボーイとは、男として認められる事で女性が付いて来る、といったポジティブな意味合いが強い。ディッキーズを穿いたキャンパスの虎は、肉食系男子の元祖と言えるかもしれない。

1967年

「874」ワークパンツ発表

ディッキーズのアイコン的商品である「874」ワークパンツを発表。原型となる「KHAKI」の登場から実に半世紀以上も生産される歴史的アイテムである。ちなみに現在使われているポリエステル65%・綿35%のTCツイル素材が使われ始めるのは70年代に入ってからだ。

1970年台

ファッション性の高い商品を試験的に提供

ワークウェアブランドとしての地位を確立したディッキーズは、1970年頃から、ファッション性を高めた商品ラインを試験的にスタート。
資料を見てもわかるように、広告についてもファッショナブルなデザインのものが多く見受けられるようになる。

1980年台前半

世相にあったカジュアルアイテムが登場

1970年代末〜80年代になると、アメリカに自由で開放的な空気が流れ始め、ディッキーズをワークウェアとしてでなく、ファッションとして着用する人々も登場。 ディッキーズもニーズに応えるべく、大胆な色使いのアイテムなどを次々と発表し始めた。

また、「Rolling Stone」誌上の広告に登場したのは、スタイリッシュなデニムを着用したカウボーイカップル。彼らが着用しているのは、Calvin Klein、Yves Saint-Laurentなど80年台を象徴するブランドとコラボレーションし特別製作されたアイテムだ。

1980年台後半

カルチャーシーンとの化学反応

大胆な色使いのカジュアルアイテムを数多く生み出していたディッキーズがカルチャーシーンと本格的な化学反応を起こすのは80年台の後半頃。ストリートの体現者であるスケーター達が好んで着用した事で火が付き、様々なジャンルのアーティストへ波及。
当時人気絶頂だったラッパーや俳優らがこぞって穿き始め、急激にその名を広めていった。
現代のフェスシーンにおいて皆が揃って42283を着用するようになったのも、この時代のムーブメントの流れからである。

1990年

キッズ向けキャンペーンも多く展開

「ディッキーズを着てクラスの一番になろう!」ディッキーズは子供向けのキャンペーンも多く展開。タフで動きやすく汚れも強いとくれば、子供の遊びには最適なユニフォームだ。
尚、現在は日本企画のキッズラインも展開中。かわいくてクールなアイテムが勢揃いしているので、是非チェックしてみよう。

1994年

伊藤忠商事株式会社と専属販売契約を締結

ついに日本及びアジアに進出。ここから、現在の定番として展開されるWDシリーズの原型となる数々のワークパンツが誕生していく。

2011年

Williamson-Dickie Japan Limited設立

Dickiesの日本法人設立。年2回展示会を実施して新作を発表するなど、アイテムのバリエーションがより豊かに。
昔ながらのアメリカンワークカジュアルを踏襲した「CLASSIC」や、日本の技術を集結しMADE IN JAPANにこだわったなど様々なラインを展開していく。

2012年

ディッキーズがオスカー授賞式に登場

テキサス州フォートワースを拠点とする映画監督Brandon Oldenburgが、「The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore」で、2012年アカデミー賞短編アニメ賞を受賞。授賞式では、共同製作者のWilliam Joyceと共に、故郷テキサスのブランドであるディッキーズのタキシードで登場した。
874と同じ生地を使い、ジャケットにはサテンのトリムとショールカラー、シルバーボタンにはディッキーズのロゴが入ったこのタキシードは、ディッキーズがこの日のために特別に製作。会場では、2人が観客に向け、ジャケットをめくり、ディッキーズのロゴを見せて回る一幕も。

そして現在

世界中で愛されるブランドに

ワークウェアから始まったディッキーズは、今では世界中のストリートとワークシーンで愛用されるブランドとなっている。
数多くのブランドやアーティスト、キャラクターとも幅広くコラボレーションし、常に世界をあっと言わせる企画を展開しているのも特徴の一つだ。
ワークウェアブランドとしてもファッションブランドとしても不動の地位を築いたディッキーズは、これからも様々な方に愛されるブランドとして更なる成長を遂げていくだろう。